国内外のリースホールド
事例見学

横浜ガーデンヒル横浜市緑区北八朔町建築年:2009年

物件のロケーションと開発企業

横浜市内の東証2部上場企業、工藤建設(株)が手掛けた地主の土地活用事業。同社は総合建設業として、土木やビル建築、公共事業などを手掛ける傍ら、地下室付きの戸建住宅事業『フローレンスガーデン』で1千棟を超える住宅を供給している地元企業です。

横浜市郊外の「市街化調整区域」が広がる緑区の丘陵地で、約330坪の土地を所有している地主が、相続税対策も含めてどのような土地活用をすべきかを工藤建設に相談したのが開発のスタート。東急田園都市線の駅からも離れ、周辺には畑も残る立地条件から、安普請のアパートではなく、長く子孫にも引き継がれるような不動産活用として選んだのが、英国では一般的なリースホールド方式の住宅建築でした。

100年後も残るデザインと素材

異国情緒漂う港町ヨコハマで、100年後も朽ち果てることなく長く住み続けてもらう建物と景観を考えた時、建物自体も英国のデザインに学び、レンガの外壁を選びました。同社が得意とする地下室も欧米では一般的で、レンガという高価な外壁材や開口部を効率よく減らせて、熱損失も少ない「連棟式」のデザインも英国に学びました。実際には、日本の「長屋」のように、薄い壁(界壁)で仕切られている連続住宅ではなく、それぞれ構造躯体は別で、二重の壁の間に「エキスパンドジョイント」という振動も伝わらないような接続部材で建物は分離しており、屋根のみ連続した2棟6戸の独立住宅です。

コモンガーデンを囲んだ建物配置

小さな公園のようなコモンガーデンを囲んでそれぞれの建物が建てられ、横浜らしい上質な住環境を、土地を購入することなく手に入れることが可能となりました。通常土地を購入すれば土地代だけで3,500万円前後の場所で、400万円の前払地代と建物建設費で、この環境を手に入れることが出来たのです。

権利を売買できるリースホールド

月額の地代4万4千円は、駐車場契約に比較しても割安で、固定資産税負担もなく、10年間の地代負担は約528万円。将来家族構成やライフスタイルが変わり、引っ越すときにもリースホールドの権利と建物を売却することが可能なので、将来の自由度も高まります。30年経っても老朽化しない外壁材と陳腐化しないデザインが、サイディング張りで経年劣化する近隣の建売住宅との資産価値の差も生じているのです。

Webマスターの若本が、建築中の2009年6月、完成後の2015年3月に横浜ガーデンヒルを視察しました。